A.R.TI.X HOME 株式会社なかやしき

今回ご紹介するのは、子育ての終わった熟年夫婦が暮らす住宅です。
お子様がみんな独立し、あとはお互いの趣味などを終生まで楽しむことのできる、終の棲家プランとなっています。お互いの趣味のスペースを確保しているため、離れず近づかずの距離感を保ちながら、仲睦まじく暮らしていけることでしょう。
お互いの趣味を尊重しながら、余生を過ごすなんて素敵ですね。
それでは、熟年夫婦が暮らす趣味がつまった間取りを詳しく紹介していきましょう。

2階のない平屋に設計

今回紹介するお宅は、2階のない平屋に設計しています。
ご高齢になると、階段の上り下りも大変になってくるものです。
平屋に設計し、階段を極力使わない住宅にすることで、生活の質が向上することは間違いないでしょう。

近年、一生住み続けられる設計の住宅として、若い世代でも平屋を選択されるケースも増えてきています。
平屋の持つ、独特の雰囲気に魅力を感じる方も多いようです。
このような理由から、ご高齢の方だけでなく平屋はあらゆる世代で注目されています。

平屋は2階建てに比べて自由度が高いため、生活動線を考慮した間取りにすることもできます。
今回紹介するお宅でも、玄関からリビング、キッチン、洗面室まで、流れるように移動できるよう設計しました。

LDK+和室の広く開放的な空間

メインのスペースであるLDKは、和室と組み合わせる形を採用しています。
和室はLDKと連結しており、扉を開放すれば非常に開放的な空間を確保できています。
もちろん、和室単体としても活用でき、リビング部分とキッチン部分との接続もばっちりです。

奥様が作業する和室には、吊り押入れを設置し和風のおしゃれな空間を演出しています。
吊り押入れの下には床の間が設けられており、奥様のご趣味であるお花を飾れるよう設計しました。
吊り押入れとお花の見た目は、茶室のような雰囲気を醸し出しています。

リビングは屋根に合わせて天井が高くなっているため、非常に開放的なLDKを実現できています。
採光用の窓も取り付けられており、広く明るい空間で日々過ごすことができますね。

リビングには、ご主人の趣味であるお酒を置く棚も設置しました。
お酒をコレクションのように飾ることができるので、晩酌が楽しくなること間違いありません。
このようにご夫婦の趣味とこだわりが、LDKの細部にまで詰まっています。

ロフトに直接行けるスタディーコーナーを設置

リビングには、ご主人の書斎となるスタディーコーナーが設置されています。
スタディーコーナーは、リビングより少し上がったスキップフロアに設けられ、ご主人一人だけの空間を演出しています。
誰にも邪魔をされないスタディーコーナーなら、読書や勉強に集中できること間違いなしです。

さらに、スキップフロアにあるスタディーコーナーは、ロフトに接続しています。
ロフトは十分な広さがあり、そこで就寝することも可能です。
好きなものを配置して、自分だけの趣味のスペースとしても活用できますね。
まさに、男の棲家といった感じを実現できています。

リビングには犬用の部屋も設置

ご夫婦は、小型犬を2匹飼われています。
大切な家族であるペットと快適に暮らせることも、間取りを考える上では非常に重要ですね。
こちらの住宅では、ペット用の部屋を設置しています。

犬用の部屋は、スキップフロアへと上がる階段下に確保しました。
この場所なら、リビングからペットの様子が一目でわかるため、安心して遊ばせておくことができます。
ペットがご夫婦のもとに行くのも簡単なため、お互い寂しくありませんね。

また、スキップフロア下のスペースは収納としては手狭なため、空間の有効活用にも一役買っています。
無駄なくスペースを活用できる平屋だからこそ、小さなスペースの活用方法が広がります。

駐車スペースへと続く大きなウッドデッキ

リビングから駐車スペースに向けて、大きなウッドデッキが設けられています。
ウッドデッキには、和室とリビングの両方から行けるように設計されており、気軽に外の空気を吸えるようになっています。
テーブルや椅子を置いても十分な広さがあるため、気候の良い日などは外で食事をするのもいいかもしれません。

ウッドデッキは屋根で覆われているため、雨などで濡れる心配はありません。
ウッドデッキを覆う軒は駐車スペースまで伸びているため、雨に濡れることなく車に乗り込むことも可能なのです。
さらに、雨の日に洗濯物を干す場所としても、ウッドデッキは活躍してくれることでしょう。

ウッドデッキの中央には、開口を設けて太陽光を取り込めるように設計しています。

そのため、通常は屋根に覆われているウッドデッキですが、暗く感じるなんてことは一切ありません。
晴れの日は太陽光を存分に取り込めるため、まるで外にいるような雰囲気を楽しむことができるのです。

なお、ウッドデッキは低めに設計することで、生涯不便を感じることなく住み続けることができるようにバリアフリーにも配慮しています。

コミュニケーションの取りやすいおしゃれなアイランド型キッチン

キッチンは、シンクや作業スペースが島のように独立した、アイランド型のキッチンを採用しています。
キッチンの両サイドから出入りできるキッチンは、料理が非常にしやすい作りとなっています。

アイランドキッチンは開放的な空間を確保できるので、ペットの様子にも目が届きやすくなります。
また、独立したお子さんが帰ってきた際などは、一緒に料理を作るのにも便利です。
リビングとの距離も近くなるため、コミュニケーションを取りながら料理もしやすくなりますね。

キッチンには、パントリーも完備しています。
収納が十分に確保されているため、スッキリとした空間で毎日の料理を作ることができるでしょう。
たくさん収納できるので、食器を集めたりするのも楽しいかもしれません。

白と黒で仕上げた和モダンな外観

建物の外観は、白と黒を主体とした和モダンに仕上げています。
平屋の日本家屋の良さは残しつつ、現代の新しい技術なども融合されており、非常にハイセンスな見た目となりました。
白と黒のモノトーンな配色も、和モダンのおしゃれさをさらに増してくれていますね。

白と黒の外壁や屋根に、扉やウッドデッキの木目がアクセントとして効いています。
白と黒のみだとシンプル過ぎるケースもありますが、木目のおかげで引き締まった印象に仕上がりました。

また、屋根には今風の片流れ屋根を採用しました。
ただの片流れ屋根でなく、段差を設けて両方向に設置することで、見た目に複雑さをプラスしています。
シンプル過ぎずスタイリッシュに仕上がっており、長く住んでも飽きることのないデザインに仕上がりました。

片流れ屋根は、太陽光パネルの発電効率が非常に良いという特徴があります。
平屋の広い屋根を片流れ屋根にすることで、最大限太陽光パネルを活かすことができるでしょう。
発電量も申し分ないので、光熱費の削減にも一役買ってくれるはずです。

広めで安全なトイレ、バス

トイレやバスは、通常よりも広めに設計されています。
ご高齢になると、狭いスペースだと思わぬ怪我をする心配もありますよね。
トイレやバスを広めのスペースにすることで、事故やけがの不安を少しでも解消しているのです。

また、洗面室も広めに設計しています。
衣類を脱ぐ際も、転倒などのリスクが気になります。
洗面室を広くしておけば、後々掴まるポールを設置するなどの対策を講じることができます。
さらに広めの洗面室は、洗濯干し場としても活用できるように設計しました。

洗面室へは、キッチンから直接行けるように設計されています。
洗濯をしながら料理ができる配置なので、家事が非常に楽になること間違いないでしょう。
生涯住み続けるからこそ、日々の暮らしの便利さは非常に重要なポイントといえます。

独立した寝室と洋室

LDKの他に、住宅にはご夫婦の寝室と洋室の2部屋が設置されています。
ご夫婦が2人で暮らすうえでは、十分な部屋数と広さといえますね。

ご夫婦の寝室には、ウォークインクローゼットが設置されています。
3帖強の広さがあるため、ご夫婦の衣類をすべて片付けることは十分に可能でしょう。
収納がたっぷりありますので、コレクションなどの趣味を思う存分楽しむことができます。

洋室は、普段はフリースペースとなっています。
独立したお子さんが帰省した際には、洋室を寝室として活用することもできますね。
もちろん、ご友人を家に招待した際の寝室としても活用できます。
フリーな部屋が一部屋あれば、様々な用途で使え非常に便利です。

玄関から駐車場へはスロープで接続

玄関から駐車スペースへは、スロープで接続しています。
ご高齢になると、ちょっとした段差で転倒し、大けがにつながる危険があります。
スロープで段差の無い作りとすることで、出かける際に転倒などのリスクを軽減しました。

軒先は玄関先まで伸びているため、雨が降っていても駐車スペースまで濡れずに行くことができます。
雨の日でも快適に出かけられる工夫も、細かい部分で施しています。

また、玄関にはシューズクローゼットも完備しています。
2帖強と広めのシューズクローゼットなので、ご夫婦の靴や傘を収納するのにも十分なスペースが確保できました。

駐車スペースは、普通車と軽自動車の2台分が確保されています。
お互いが趣味などで別々の場所に移動するとしても、それぞれの車があれば安心ですね。
お互いの生活を尊重するためにも、車2台分の駐車スペースは必要ですね。
将来的に車が1台になった場合は、来客用の駐車スペースとしても活用できます。

熟年夫婦が暮らす趣味がつまった平屋 間取りまとめ

今回は、熟年夫婦の暮らす平屋の住宅を紹介しました。
細部にまでこだわりがつまっており、とてもおしゃれで真似したくなる住宅です。
趣味の詰まった素敵な平屋の住宅は、あこがれる方も多いのではないでしょうか。

ご高齢の方でなくても、平屋の住宅は近年人気を集めています。
ぜひ参考にして、あなたの夢をかなえる注文住宅を実現してください。